サクラ(特にソメイヨシノ)の開花は気温に左右されやすく、前後の天候具
合によって、微妙に満開時期も変化する。「いつ満開になる?」。日本人はそん
なハラハラした気持ちとともに毎年春を迎える。特に近年は異常気象で日本は
暖冬続きなので、開花時期はちょっと早めになったような気もする。とはいえ、
満開の期間がどれだけ長続きするかは、3月下旬から4月上旬の気温と、風や
雨などの影響によるところが大きい。

桜花賞の開催日は、4月皿日前後の日曜日というのがお決まりのパターンだ。
やはり『桜花賞』という名前である以上、阪神競馬場の外周に
あるソメイヨシノが満開を迎える時期に重なって施行される。お
かげで毎年テレビに映る阪神競馬場のサクラは見事にいつも満開
で、見ているものを爽やかな気持ちにしてくれる。

だが、ちょっと待ってほしい。
桜花賞の日に見る阪神競馬場のサクラっていつも見事に満開すぎじゃないか?
ソメイヨシノの満開ピークは毎年バラバラのはず……。なのに、
いつも阪神競馬場のサクラだけはいつも桜花賞開催の日曜日にド
カーンと咲き乱れている。これは逆におかしくはないか?
実はこれには秘密があった。
私はある情報筋から、順雛蝿鯉極場のサクラの開花はJRAによってコントロー
ルされているとい毒2畢実をつかんだのである。
「そんなのムリだ!気候によって左右されるソメイヨシノの開花をコントロールするなんて!」。そんな反論もあるだろう。しかし考えていただきたい。
JRAの管轄は農林水産省。塁雇赴糸の技術にしても、白雪国璽新の情舘》が集まる
場詔塔はないのか?ひょっとすると「サクラの開花をコントロールするなん
てカンタンなこと」なのかもしれないのだ。

その現場を目撃したというある男性の話を紹介しておく。
その男は私との待ち合わせの喫茶店に、なんと帽子とサングラス姿で現われた。
「最初に約束してもらえますか。私が誰かということは、ヒントさえも書か
ないでください。イーーシャルもダメです。ならば見たとおりの事実をお教えし
聖よ、しよ諸っ」
随分とビビッている様子だった。私は彼の正体がバレるようなことは一切書
かないという約束をして、ようやく取材を開始することができた。
「阪神競馬場のサクラは、毎年、造園課の職員の手によって開花時期がコントロールされています」
やはり、と私は思った。男はウエイトレスが運んできたアイスコーヒーを、
待ちきれないといった様子で一気に飲み干した。
「ということはJRAはサクラの満開時期をコントロールできるってことですね?」
「そのとおりです。JRAが持つある技術で開花を遅らせ
ることができます。だから毎年、桜花賞の日にサクラが満
開になるんですよ」
「開花を早めることはできないんですか?」
「いいえ。できるかもしれません。でも私はそれについて
は見ていません。でも、遅らせるのと、逆の方法を使えば
早めに満開にすることだってできるでしょう」
彼はあまりに早口だった。だが別に、頭がおかしな人間
ではないようだ。自分が情報をバラしたことが発覚するの
がいやなだけらしい。
「では、私が目撃したことをお教えしましょう。阪神競馬場の造園課は、3月の中旬ごろから、サクラの開花時期をコントロールし始め
ます。例年より開花が早まりそうだとなると、外周にあるサクラの根元に、そ
れぞれ大きな袋に入ったドライアイスをドンドンといくつも置いていくんです。
それも夜の問だけ。人工的に冬を作り出して、開花を遅らせているんですよ!」
なんとも驚いた。
サクラの開花がコントロールできるというのもショックだったが、そのため
にドライアイスが使われているというのはもっと衝撃的だった。
彼は続ける。
「私はこの現場を見ています。信じなくてもけつこうですが、これは事実な
んです。ただ、これを正面切ってJRAに聞いても、まず否定されますよ。だ
って、農林水産関係のお役所みたいなJRAが、サクラを冷やしているなんて
わかったらイメージ悪いでしよ」

さてさて、彼のいうことははたして本当なのだろうか?
私は本当のことだと思っているのですが……。

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